入院・退院受付で、入院のための手続きを行う。

■闘病日記 其の三十三【入院準備】 (2014/07/15)

 術前検査も一通り終わったので、いよいよ入院の準備である。

 前回と病院こそ違うものの、一度経験しているので、それほど戸惑うようなコトは無い。但し、今回の病院は大規模だけあり、提出する書類の数も多い。

 今日は、先ず外来で執刀医の説明を聞く。前回の肺検査・心電図検査では異常は見当たらず、手術可能の状態だということ。因みに肺活量は3,400cc程度有った。成人男性の標準的な肺活量が3,500ccと言われているので、まあ普通である。私は以前、気胸であると診断されていたので、この結果には正直驚いた。もっと肺がパンクしているのかと思っていたのである。

 最後の術前検査として、採血を行う。前回の入院時、「闘病日記 其の一 【青天の霹靂】 (2013/11/09)」でも記載したが、入院時の採血はハードだ。採血管5本に血を採られる。血液型も含め、事前に徹底的に検査するためである。余談であるが、中央採血室で使用されていた採血管準備装置は、テクノメディカ社製のBC・ROBO-707型であった。どうも本業で関わっているコトについては、妙に気になるものである。

 次に入院・退院受付で、入院に向けての準備を行う。入退院する患者が多いのか、ここはかなり混雑しており、待たされた。

 入院には、色々な書類の準備が必要だ。今回の手術では、下記の書類が用意されていた。

・抗生物質・抗菌薬処方にあたっての問診
・手術承諾書
・輸血に関する同意書
・血漿分画製剤使用に関する同意書
・身体抑制説明書・同意書
・輸血に関する説明書
・血漿分画製剤使用に関する説明書・同意書
・入院同意書
・入院時情報記載用紙(成人用)

 いくつか説明を。

 血漿分画剤を使用するのは、切った肺を接着するためだそうだ。今回のような手術では、約3人に一人は、切除後肺がなかなかふさがらないことがある。そのような場合に、肺内壁に血漿分画製剤を塗り、接着材のようにしてふさぐというコトである。私は血液製剤のトレーサビリティーについては熟知していたが、血漿分画剤にこのような使い方があることは、初めて知った。

 今回の手術では、おそらく輸血しなくても済むそうで、この点は安心である。ところで、「身体抑制説明書」という奇妙な書類がある。これは何かと言うと、主に高齢者で有りがちなのだそうだが、術後体に装着したチューブ類を無意識のうちに引っこ抜いてしまう患者がいるのだそうだ。そのような症状が出た場合には、手足を拘束する必要が生じる。若い患者は滅多に無いそうだが、まあ、気をつけることにしよう。

 最後は、お部屋の選択である。

 この病院では、下記の6種類の「お部屋」が用意されている。

・特別室:64,800円
・個室A:25,920円
・個室B:23,760円
・2人部屋:10,800円
・4人部屋A:4,430円
・4人部屋B:0円

 気になる特別室とやらの設備であるが、

 バス、トイレ、電話(有料)、冷蔵庫、テレビ、洗面台、応接セット、デスク、ミニキッチン、ワードローブ、電動ベッド、電動カーテン

 だそうだ。一生縁が無かった部屋だが、さすがに差額ベッド代64,800円も払うと待遇もVIPである。で、私は4人部屋Aを希望した。4人部屋のAとBの違いであるが、隣りとの境がカーテン一枚なのがB、クローゼットで仕切られているのがAとなっている。前回入院した際、隣りとの仕切がカーテン1枚だったので、色々と不都合があった。例えば、隣人が可動式のテーブルを押し込んできたりしてね・・・。で、やっぱり境界は壁面の方が良いという結論を得た。それ以上の出費は、ワタシのような者にはモッタイナイ。

 お部屋の選択にあたっては、医療事務のおねいさんが、各お部屋の見本写真を見せてくれる。どれもキレイに撮影されており、なかなか期待が持てる。マクドナルドのメニューのように、

写真はイメージです。実物は感じが異なります。

 というようなコトにならないよう、切に希望したりする。

 そんなワケで、入院の準備は出来た!



抗生物質・抗菌薬処方にあたっての問診。
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手術承諾書。
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輸血に関する同意書。
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血漿分画製剤使用に関する同意書。
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身体抑制説明書・同意書。
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輸血に関する説明書。
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血漿分画製剤使用に関する説明書・同意書。
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入院同意書。
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入院時情報記載用紙(成人用)。
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呼吸器感染症に関する問診票。
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入院手順書。
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この病院で用意されている「お部屋」の写真。




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