長年捜し求めていて、ようやく入手できた、ニッサン・サニー・B12型用のエンジンコンピュータ

■サニーのエンジンコンピュータ (2014/03/20)

 長年乗り続けている1986年型ニッサン・サニー・1500スーパーサルーン、HB12BF形式(エンジン E15S)用のエンジンコンピュータがオクに出たので落札する。品番:22611、53A01、A11-000 B12。何のことは無い金属製の四角い箱であるが、実はこれを長年捜し求めていたのだ。

 2014年時点で28年目に突入した筆者の足車、ニッサン・サニーであるが、近所の正規ディーラーでの点検を怠らなかったため、今でも極めて快調に動いている。信じられないことだが、ディーラーでの部品在庫も豊富で、古いクルマにも関わらず大抵のものはすぐに手に入る。マフラーがダメになった時も、新品がどこからともなく涌いてきた。キャブレターも、納車時に付いていたものが汚れたので、洗浄してリビルドしようと思っていたら、新品の在庫があるというので交換した。エアコンのリキッドタンクに至っては、ワンオフで作成までしてくれた。

 そんなディーラーでも、一つだけ在庫が無い部品があった。それがエンジン・コントロール・ユニット、即ちエンジンコンピュータである。もうかれこれ12年近く前、大規模な整備を実施した際に、調達不可能な部品が無いかどうか調査してもらったことがある。その時、コンピュータだけは、全国ニッサンのネットワークを使っても、新品はおろか中古品も在庫が無かったのだ。整備士の方からは、「長年お乗りになるのなら、オクか何かで出品した物を入手しておいた方が良いですよ!」とアドバイスされていたのだ。

 それ以降、筆者の型式に合ったエンジンコンピュータを探していたのだが、なかなか出て来ない。全く出て来ない。どこを探しても無い。このような状態が12年以上続く。そして先日、オクでやっとこさ適合部品が出てきたのだ。もちろん、ノークレーム品なのでジャンク扱いだ。でも、不動品であるという証拠も無いし、この手のモノは案外動く。価格も適切で安かったこともあり、さっそく落札する。さすがに、このような昔のクルマのパーツは需用が無いと見え、他に入札者は居なかった。

 動作品である保証は無いにしろ、これで少しは安心できる。他のメカニカルパーツは、いつもお世話になっているニッサンのディーラーでいくらでも調達可能であるが、エンジンコンピュータが無ければクルマは動かない。もし万が一、今使っているコンピュータが故障したとしても、ダメモトで載せ替えることができる。おそらく、そうそう簡単に壊れるものじゃないから、余命少ない筆者の生きているうちは動いてくれると思うけどね。。。

 トヨタ・クラウンのコピーに、こういうのがあった。

いつかはクラウン。いつまでもクラウン。

 ウチの場合は、こうだ!

死ぬまでサニー。死んでからもサニー。

( ゜∀゜)<アハハハハハ八八ノヽノヽ

【追記】
現在乗っているサニーも、筆者亡き後引き取ってくれるヒトが決まって、一安心である。





エンジンコンピュータの銘板。品番22611 53A01。

エンジンコンピュータのコネクタ部分

コネクタ部分のアップ。外観から見る限り、この部品はデッドストックされていたようで、使用された形跡が無い。

エンジンコンピュータの側面。

エンジンコンピュータの自己診断用スイッチ。

1991年12月発行の「NISSANサニー B12シリーズ 主要整備部品カタログ(適用車種:1985年(昭和60年)〜」の表紙。今では、ディーラーで端末をたたけば簡単に検索することができるようになっているので、このような紙媒体の資料は使っていない。

E15S型エンジン・コントロール・ユニットの部品図。赤枠で囲んで有る部分がそれ。部品カタログによると、E15E、E15T、CA16D、GA15#といったエンジン形式でも、同部品が使用できる。




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