ThinkGeekと言うアメリカのサイトから届いた「Music Modem」。お猿のステッカーは、同サイトのマスコットキャラクターらしい。

■Music Modem (2014/02/15)

 GIZMODOでも紹介されていた「Music Modem」が、ThinGeekから届く。このThinkGeekというサイトは、アメリカ版「サンコーレアモノショップ」みたいなもので、実に下らない、しかしマニアには涙が出るほど嬉しいギークな商品を通販している。このMusicModemは、その中でも特に「変」なシロモノで、あの昔懐かしいダイアルアップ接続時の音を再現した、一種の電子楽器に仕立てあげられている。

 インターネット初期の頃を経験した方には判ると思うが、当時光ケーブルはおろかADSLなんていう便利なモノも無かったので、一般家庭からネット接続するには、モデムを介して、プロバイダのアクセスポイントにダイヤルアップする必要があった。あの「ピー・ヒャララ」という音を懐かしく思うヒトもいるだろう。1993年頃のハナシだ。ここに当時の通信速度一覧があるが、300bpsのV.21から56kbpsのV.92規格まで、モデム機器は短期間に超速の進歩を遂げた。データの圧縮方式も進歩して、アナログモデムでは最終的にMNP5が搭載された。今の世代、MNPなんて聞いても「番号ポータビリティ」のことだと思ってしまうだろうなぁ。

 前置きが長くなったが、このMusicModemは、モデムでは無く電子楽器である。本体スイッチにより、3つのモード、5種類のトーン、8階調の音を出力することができる。内蔵スピーカーの他に、オーディオ入出力端子も付いているので、他の電子楽器と併用することも可能だ。

 Mode1はクラシックモードと呼ばれ、8つのキーで8個の異なったダイヤルトーンを発することができる。この中には、例の「ピ〜・ヒャララ」もちゃんと含まれている。
 Mode2は、Mode1のトーン出力を変えたもの。
 Mode3は、電子楽器モードとも言える。本体表面にあるスライドスイッチで、1〜5のトーンを設定してボタンを押すと、音階をキーで出力することができる。スイッチ1が低いトーン、スイッチ5が高いトーンに設定されている。

 後は、モードを切り換えキーを押し、好きな音を出して楽しむだけ。本製品単体だと、できることも限られるが、自分でDTMとかをやっているヒトには、効果音として利用できそうだ。

 とまあ、極めてアナログなグッズであるのだが、妙に癒やされる。なお、本体スピーカー出力は、音量調整ができない。こういった所は、妙に手を抜いている製品だ。2014年2月15日現在、お値段は$19.99也。別途送料がかかるので、それを考慮すると、ちょっと高いかな?まあ、判るヒトには判るグッズということで。。。

(追記)
今日、即ち2014年02月15日、東京では記録的な豪雪に見舞われて、交通機関はむちゃくちゃになるし、流通も滞った。フツーのブログであれば、みんな雪のことを書くところだろうが、このコラムは天邪鬼なので、そういったことには敢えて触れないことをモットーにしている。


MusicModemの外観。8個並んだ銀色のボタンが、鍵盤になる。左側のスライドスイッチは、トーンを変えるためのもの。

電源は単三電池を3本使用する。なお、ここに示したように、使いかけの余った異なるメーカーの電池を混在して使用するのは、お勧めできないよ。

本体裏面にある説明シール。当然といえば当然だが、中国製ですた。
拡大

本体左側面にあるモード切替スイッチ。3種類のモードが選択できる。

本体右側面にあるスイッチとコネクタ。左から、電源スイッチ、オーディオ・イン・ジャック、オーディオ・アウト・ジャック。オーディオ・インでは、MusicModemをスピーカーとして使用するために設けられている。

本体表面にあるトーン切り換え用のスライドスイッチ。

外箱裏面の説明書。
拡大


MusicModemの動作。設定スイッチを切り換えることで、色々なトーンを選べるようになっている。まあ、あまり劇的な効果は期待できないが、そこはギークなトイ・ガジェットと割り切ろう。 (動画)




<< Menu Page



Copyright (C) Studio Pooh & Catty
1996-2014