聖徳記念絵画館。実に趣のある美術館建築である。

■絵画館 (2013/10/31)

 仕事で新宿に出る。余りにも天気が良かったので、ちょっと足を伸ばして神宮外苑を散策した。今日はホントウに天気が良かった。そう言えば、「悲しいほどお天気」っていうユーミンのアルバムが有ったなぁ。。。因みに、一文字足して「悲しいほど能天気」にすると、なんか全く違う感じになってオモシロイ。

 そりゃそうと、本日は絵画館を撮影する。本来ならば館内に入り、芸術を堪能すべき所なのだが、あいにくと時間も無く疲れていたので、外側だけ見て帰る。絵画館、正式名称「聖徳記念絵画館」は、1926年(大正15年)10月22日に竣工した重厚な建築物だ。中央にある直径15mのドームが特徴。当時流行った「セセッション風」のデザインが用いられており、重要文化財にも指定されている。今度行く時は、内部もじっくりと見て来よう。

 今日、外苑に出向いた目的は、もう一つ有る。国立競技場の今の姿を写真にとどめておくためだ。国立競技場、正式名称「国立霞ヶ丘陸上競技場」は、2020年の東京オリンピックのメインスタジアムとして使用するため、2014年7月から解体工事が開始される。新国立競技場はと言えば、もう、その、何というか、絶望的な外観だ。カブトムシ?自転車のヘルメット?ナンデスカ、あのデザイン。イギリスのザハ・ハディドとかいうヒトのデザインだそうだが、いくら何でもありゃ無いよな・・・

 聞くところに寄れば、「新国立競技場基本構想国際デザインコンクール」と題したコンペティションで最優秀賞に輝いたというのだそうだが、日本の景観にミスマッチすること甚だしい。

 おまけに建設費用である。当初、1,300億円程度を見込んでいたそうだが、このデザインを本格的に実現するとなると、3,000億円にまで膨張するのだそうだ。モチロン、オリンピックが終わった後には、メンテナンス費用が必要になるから、それでまた金を喰う。

 筆者は余生をしずかに暮らしたいので、個人的にはオリンピックなんていうお祭は、やって欲しく無いと思っている。「何て夢の無いヤツだ!」と思われるかも知れないが、筆者には実際、絶望的な未来しか見えないから、しょうがない。そりゃ、一旦は景気が上向くであろう。それなりの事業投資で、勢いも出て、国内に漂う閉塞感は少なくなるかも知れない。でもな、終わった後にやって来る不景気を、どーするのかね?まさか、そのままずっと右肩上がりの国になるなんて、それほど能天気には考えられないのだよ。テロの心配もあるし、治安も確実に悪化するだろう。

 というわけで、解体が決まってしまった現在の国立競技場を、足場が組まれる前に撮影しておきたかった。改めて見ると、実に良いデザインをしている。昭和の建築物である。これを解体するなんで、暴挙も甚だしい。なぜ、今有るものを改築なり改装しないのか?理解に苦しむ。。。。











来年には解体作業が開始される国立霞ヶ丘陸上競技場。もったいない。ああ、もったいない。



新国立競技場のデザイン案だそうです。えー!これが出来るというのでつか?マジでつか?なんやねん、コレ。景観ブチ壊しぢゃないでつか!!!お断りします・・・



絵画館前を歩く。 (動画)

絵画館前のアップ。 (動画)



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