8月6日に届き、9月21日に修理のためめーかーに返品し、その後修理が終えて帰ってきた、ちゃんむーことenchantMOON。

■ちゃんむー帰る (2013/10/01)

 仕事から帰ってきたら、「ちゃんむー」ことenchantMOONが、メーカーでの修理を終えて戻っていた。

 9月21日に修理に出してから、10日間かかった。途中、連休も入っていることも考えると、まあ妥当な日数と言えるだろう。

 enchantMOONは、OSであるMOONPhaseを、9/30に2.6.0へアップデートしている。今回返送されてきたものにも、当然アップデートが適用されていると思っていたが、ギリギリで間に合わなかったようで、2.5.0のままだった。

 なお、「修理品ご返送のご案内」という書類が1枚入っていたが、カンジンの修理内容については、詳細が記されていない。これでは、一体何が悪くてどこを修理したのかが不明のままである。よって、戻ってきたenchantMOONを操作してみて、おそらくここを変えたのだろうと思っても、確証が得られない。

 以上の状況を踏まえ、修理後のenchantMOONについて触れておく。

 まず、そもそもの問題であった「内部エラー」については、今の所全く発生していない。これは、OSを2.6.0にアップデートした後でも、同様である。内蔵メモリはスッカラカンになっていたので、おそらく今回の故障の原因と噂されていたmicroSDをそっくり交換したものと思われる。本体も工場出荷時の状態に戻っていたので、WiFiの設定等から全てやり直す必要があった。

 ここから先は、実際に修理したのかどうかの確証が取れないのだが、いくつか気になる点がある。先ず、LCDパネルを交換したっぽい。使用していた時には、パネル上の液晶保護シートに無数のキズが付いていたのだが、これが全部無くなっている。さらに、以前には無かったシートを貼る際に出来たバブルが4個、確認されている。これだけならば、液晶保護シートを新品に貼り替えてくれただけとも考えられるのだが、どうもそうでは無いような気がしてならない。

 理由であるが、明らかに画面の発色が良くなっているのだ。以前は、特にOS起動時に表示されていた、月の満ち欠けに、うすら青いノイズのような色が見受けられた。これはページに画像を貼り付けた際にも見られ、何だか画質が悪いように感じていたのだ。ところが、今回修理から帰ってきた画面を見ると、以前とは全く異なり、すごくキレイに感じる。気のせいにしては、ハッキリと判る。心なしか、視野角も広がっているようにも見える。液晶ユニットを交換したのではないか?と思っているのだが、何分修理伝票に詳細な記述が無いので、結局のところ判らない。。。なお、本体シリアル番号は変わっていなかったので、ユニット交換にはなっていないようだ。

 データのバックアップは、PCにバックアップしていた「Data」フォルダを、そのままenchantMOON本体に書き戻すことで簡単に出来る。但し、これだけの処理では、自分で作ったシールは戻らないようだ。この点について、公式サイトのFAQでは、「Data」フォルダを入れ替えることで、シールデータも復活できるようなニュアンスが見受けられる。ここで書かれているシールとは、デフォルトでインストールされているシールのことなのだろうか?ちょっと気になってしまった。

 動作については、まあ相変わらずなのだが、気持ち速くなったような感じもしないことは無いと思えなくも無い、という、きわめて曖昧な表現を取らざるを得ない。MOONBlockもアップデートされているようなので、もう少し弄ってみることにしよう。

 あ、それからもう一つ。本体のイヤホン接続口が、ゴム栓のようなもので保護されていた。これは購入時には無かったものだ。素直に取ると、ゴミが入らないようにサービスで付けてくれた、と解釈できる。一方、ひねくれた考え方では、以前より指摘されていた、ACアダプタ接続口とイヤホン接続口を間違えやすいという問題に対処するための処置とも解釈できる。どっちがホントウだかは、判らない。

 あ、それからもう一つ。いい加減クドいな。
USB接続用のドックコネクタの抜き差しが、とても良くなっているのだ。以前はコネクタを入れるだけでも一苦労するくらい渋かったのだが、今回はスコっと入る。これが普通なのだが、普通なことに驚いてしまうのが、この端末の恐ろしいところなのである。



戻ってきた本体と同梱されていた、修理品ご返送のご案内。修理内容には、検査と本体修理としか記されていないので、どこが悪くてどこを交換したのかといった基本情報は全く分からない。普通のメーカーだと、修理箇所を書くのが常識なんだけどなぁ。。。

戻ってきた状態でのバージョンチェック。9/30に公開された2.6.0では無く、その一つ前のバージョンが入っていた。

そこで、さっそく「version」コマンドを使い、OSのアップデートを行う。画面に注目。本来の使い方、即ちユーザーズマニュアルに記載されている方法では、コマンドを入力する際には、指で丸を描いてその中に実行させたいコマンドをペンで入力する仕様になっている。ところが、指で丸を書けばコマンド入力モードになるらしく、コマンドは、どこに書いても構わない。

他のコマンドでも上記と同様なのかどうかを調べてみたところ、どうやらそのようである。

OSをアップデートした後のバージョン情報。新たにストレージ容量が表示されるようになった。

購入時には無かった、イヤホン接続口の保護用ゴム栓が付いていた。

これは、保護用ゴム栓を半刺しにしたところ。


 最後に、これは根源的な問題だと思う点について一言。

 ユーザーズマニュアルでは、enchantMOONでコマンドを実行させる場合には、「指でつくった枠の中に、任意のコマンドを入力する」と記載されている。どっかのブログで見かけたのだが、実は枠の中に書く必要は無く、要は枠を作ればenchantMOONはコマンドモードになり、実行させたいコマンドは枠の中でも外でも、自由な位置に書くことができるという事実が判明した。

 これって、けっこう大変なコトだと思うよ。だって、この方法を知る前は、苦労して枠の中に納まるようにコマンドを書いていたんだから。正に、余計な手間をかけていた、ということになる。この事実が公開されているのかどうかは判らないが、もし意図的に隠しているのであれば、それは良くないことなので、公開すべきだと考える。マニュアルに印刷してしまったとしても、後で仕様が変わったことにすれば良いだけのことだから。

2013年10月01日時点、公式サイトのFAQでは、コマンド入力方法として、指で円を描き、その中にコマンドをペンで入力するようにとの記載がある。



enchantMOONのユーザーズマニュアルより。コマンド入力時は、指で枠を書いて、その中にコマンドをペンで書けと書いてある。




<< Menu Page



Copyright (C) Studio Pooh & Catty
1996-2013