中分→彝文字の成語辞書表紙
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■彝文字 (2010/10/23)

 書架を整理していたら、ヘンな辞典が出てきた。いつ購入したのか、全く覚えていない。。。幸い本の中にレシートが挟まっており、1991年8月16日に、神田神保町の内山書店で896円で購入したことが判明した。どうしてこのような辞典を買ったのかは、不明。おそらく、内容がもの珍しかったためであろう。

 さっそく、この辞書について調査してみよう。こういう時には、Googleは便利だね。先ず、表紙に印刷されている「彝」という文字で検索してみる。なに?「彝」って文字が複雑すぎて良く見えないってか?

これでどうだ!因みに読みが判らないし、そもそもこんな漢字は普段目にすることも無い。そこで少々メンドウだがATOKの文字パレットにコイツを手書き入力してみると、「彝=い」と読むことが判明する。んでもってこの字をGoogle検索に入れると、Wikiの「彝語(いご)」がヒットした。内容を見ると、この言葉は、中国四川省に住む「彝族」の言語だということが判る。リンクを辿ると、この文字は「ロロ文字」と呼ばれているようだ。

 「ロロ文字(彝文字)」は、819字で構成されている表音文字だ。しかし、見れば見るほど面白い文字だね。こりゃフォントで欲しいところだが、どっこいちゃんとUnicodeには登録されている。但し、Windows XP等を使用している場合には、彝文字を表示する環境を用意しておかなければならない。では、その表示環境はどうすれば構築できるか?

 カンタンである。ここで、「GB18030 Support Package」なるものをダウンロードし、インストールするだけで良い。上述した「ロロ文字(彝文字)」のWikiで、ちゃんとこのフォントが表示される。(テスト表示画面はこちら)。因みにiPadでは、このような作業は不要で、最初から何もしなくても表示することができる。

中分→彝文字の成語辞書の前書き部分。中文で内容が解説されている。
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中分→彝文字の成語辞書の前書き部分の彝文字表示。表音文字のため、中文よりも記述が長い。
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 WEBを見ていると、この手の文字マニアは結構多いみたいで、そこら中で解説されている。で、肝心の本の内容はと言えば、中文の成語の内容を彝文字で解説したものだ。サンプルとして「四面楚歌」が記載されているページを以下に示した。左上に記載されている。

 この辞書は、四川民族出版社が1990年に発行したものだ。ポケットサイズのハードカバー。冒頭に成語のアタマの文字の「音序表」が付いており、ここで内容を知りたい成語を検索する。なかなかエキゾティックな文字で、デザイン的にも優れていると思うのだが、いかがであろうか?

 あと、全然関係無いハナシなんだけど、

 って文字、書くの難しいよね。で、WEB見てたら、簡単な覚え方が掲載されていたので、ご紹介する。以下のように覚えれば楽である。

 林(木 木)の中の(缶)から(ワ)、アメリカン(※)珈琲(コ ヒ)を三杯(ノノノ)飲めば治ります。

中分→彝文字の成語辞書で、「四面楚歌」を検索してみた。
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中分→彝文字の成語辞書の奥付。1990年1月に発行されている。しかしまあ、スキャン画像がこんなに斜めっちゃって、何か最近仕事が粗いですなぁ。。。('A`)
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