11年間に渡り使用し続けてきたAT版DATALUX Keyboard
このキーボードを購入したのは1994年4月。それ以来、幾多の自作マシンに使用してきた。今となっては筆者の手足同然となっているもの。但し、I/Fは今時あり得ない「AT」コネクタだ!!!ヽ(`Д´) ノ


■DELLの鯖(サーバ)
  SC420のセットアップ (その4) (2005/07/18)

 【それとDATALUX Keyboardのハナシ】

 DELL SC420の最後の仕上げとなるのは、キーボードのセットアップである。筆者はライターという仕事柄、キーボードには猛烈な拘りを持ってきた。古くはPC WAVE誌にて、キーボード特集を数回行ってきており、Kinesisキーボードをいち早く紹介したこともあった。で、筆者の普段使い用としては、DATALUX社のSpace Saver Keyboardを、ナント!11年間も使用し続けてきたのだ。

 このキーボード、まずスペースを取らないことが大変気に入っている。コクコクしたクリック感、傾斜の付いたキーボード面、突出したEnterキー等、ユニークな機能が満載されている。小柄な日本人の手にもフィットするキーピッチも良い。というわけで、DELL SC420にも継続して使おうと思ったのだが・・・・接続しても認識されないのだ!!!ヽ(`Д´) ノ

 嫌な予感はした。最近のPCは、キーボードI/Fは全てPS2コネクタとなっているが、筆者が11年間使用し続けてきたDATALUXはATである。よって、AT−PS2変換コネクタを介して接続してみたのだが。。。全く認識されない。これは困った驚いた!これはもう、しょうがないので、PS2 I/FのDATALUXを購入することにした。

 ところが、である。DATALUX社は既にPS2キーボードの生産を中止しており、現在はUSBのみになっている。しかし、USB−PS2変換コネクタは付属するとのことで、さっそくメールオーダーを行う。でも、この会社、良くまだあったなぁ・・・ちょっと感激しちゃったよ。
ヽ(´ー`)ノ

使用してきたDATALUXキーボードのコネクタ
ご覧の通り、ATキーボードである。左側は、ATキーボードをPS2コネクタに接続するための変換コネクタ。


DATALUX Keyboardの内部
AT版(旧バージョン)のキートップ面プレートを外したところ。キーボードコントローラが中央に位置している。


DATALUX Keyboardのコントローラチップ
AT版DATALUX Keyboardに搭載されているコントローラチップ。シーメンス社製のMC1006N6が搭載されている。


AT/XTモード切替ジャンパ
AT版DATALUXキーボードでは、ナント!AT/XTモード切替ジャンパが付いている。即ち、このキーボードでIBM PC/XT及びその互換機にも使用できるというワケだ。ATキーボード以前にXTキーボードなるものが存在したということ自体、知っているヒトはほとんど居なくなっている・・・


 せっかくなので、筆者が11年間使用してきた、AT版DATALUXキーボードを紹介しておこう。このキーボードはAT用としてだけでは無く、XT用としても使用することができるというスグレモノだ。とは言っても、今時の若いヒトには、これがどういう意味を持つのか、理解できんだろうな・・・「1」キーのトップを取り外すと、右側横にジャンパが隠されているが、これを変更することで、XTキーボードに変身できる。その昔、IBM PC/ATの前にPC、PC/XTというマシンがあったのだが、それらに接続するにはXTキーボードを用いる必要があった。要するに、このキーボードは、まだそういった需要があった時代の製品だったのである。

今回購入したUSB版DATALUX Keyboard
幸いなことに、まだDATALUX社は健在で、Space Saver Keyboardも販売していた。しかしI/FはUSBのみである。商品構成は、キーボード本体、USB-PS/2変換コネクタと、ペラペラなマニュアルのみ。


USB-PS/2変換コネクタ
PS2コネクタに接続するためには、付属してくる変換コネクタを用いる。


USB版DATALUX Keyboardの銘板
このキーボードのModel NoはMURUW。1005年6月製造の出来たてホヤホヤである。


 メールオーダーしたDATALUX Keyboardは、航空便で予想以上に早く到着した。外観は11年前の製品と全く同じである。しかし、コストダウンの波には逆らえず、キータッチは11年前のAT版に及ばない。とはいっても、現在発売されている並の製品よりは全然良いのだが・・・。しかし、以前の製品を知る者にとっては、残念しごくである。

 さっそくUSB-PS2変換コネクタを介してSC420に接続してみると・・・認識されない!!!

ヽ(`Д´) ノ

こりゃいったい、どうなっているのか!試しに柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏が所有する、ちょっと前のDELLマシン(Dimensionかなんか)に接続してみると、正常に認識される。どうやら、SC420のキーボードBIOSがちょっと特殊なことをやっているみたいなのだ。オーマイガッ!!!まあしかし、DELLのSC420にDATALUX Keyboard USB版を、USB-PS2変換コネクタを介して接続しているヒトなぞ、それこそ滅多にいないだろうから、この相性問題は極私的事項として葬られるのがオチだよな。。。もし同様の問題で悩まれた経験がある方は、ゼヒゼヒメールを下され!

 しょうがないので、USBキーボードとして使うことにする。こうすると、システムブート時には認識されないため、F2を押してBIOS設定画面に入れないことになってしまうのだが、BIOS設定を行う際には、別途PS2キーボードを繋げて対応することにした。このキーボードが、なぜSC420に認識されなかったのかは、依然として不明である。

 というわけで、ようやくSC420がメインマシンとして使用できる環境を構築できた。しかし、クセ有り過ぎのマシンだったぜ、全く!確かに本体価格は送料込みで35,000円と激安だったけど、ここまで到達するのに要した時間たるや、相当なものだ。SC420購入を検討されている方に一言。苦痛もまた楽し、といった心の余裕が無い限り、ヤ・メ・ト・ケ!!!

ヽ(´ー`)ノ

AT版とUSB版の比較
写真上が11年間使用してきたAT版、下が今回購入したUSB版キーボード。キー配置や大きさは全く同じであるが、AT版がカールコードを採用していたのに対し、USB版は普通のストレートコードである点と、I/Fコネクタ形状が異なっている。


USB版DATALUX Keyboardの外箱
これぢゃ、まるでバルク商品だ!全く色気も何も無いUSB版キーボードの外箱。社名と品名が記載されたシールが1枚、添付されるのみ。


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