■コクピット・フェチ (2005/06/16)

 今回は趣味の本のオハナシ。コクピット・フェチって言うのかね?こういうのは。イカロス出版の「コクピット変遷史」は、まさによういったお方のために出版された本である。サブタイトルに「フライヤー1号からB777、F22まで、操縦席に焦点を当てた航空発達史」とあるように、古今東西のコクピットを「これでもか!」というくらい、それこそ微に入り細を穿って解説した「ヲタ本」なのだ!
ヽ(´ー`)ノ

 内容はというと、それこそサブタイトル通り。まあよくもここまで詳細に資料を揃えたものだと感心してしまう。これを見て「萌え〜〜〜!」とか言っちゃう筆者も筆者だけど・・・著者はL.F.E.コームスというお方。1997年12月10日に初版が発行されているが、残念ながら現在では絶版になっている。筆者は、アマゾンのマーケットプレイスより、古本として入手した。ハードカバーのと〜っても重たい本で、総ページ数248。アート紙使用で、まさにコックピットの百科事典とでも言うべきものだ。

 筆者は子供の頃から飛行機、それもレシプロ機が大好きであったが、レトロなレシプロ機のコックピットは趣深いものがある。結晶焼き付け塗装されたフロントパネルに、総アナログ表示の計器類が、リベット剥き出しで固定されているようなコックピットを見ると、もうたまらない!やっぱ、アナログだぜ!と勝手に頷いてしまう。一方、最新式のB777の操縦席も掲載されているのだが、こちらはLCD表示がメインでいかにも機能的。よって面白くない。

 重度ヲタを対象に執筆されているため、内容的には難しく専門的な部分も多いが、レトロな飛行機の操縦席の写真を眺めているだけで癒される。ヒコーキ趣味の人にはもってこいの一冊です!

「コクピット変遷史」 表紙
夕暮れの空を緩やかにバンクしながら飛行するB767コクピットを撮影した、なかなか情緒豊かな表紙。バックライトされた計器類が美しい!

「コクピット変遷史」 裏表紙
ファルマン・タイプ3のコクピットに座るパイロットを撮影した裏表紙。1903年撮影とある。パイロットの右手に握られているのは、ナント!操縦桿とのこと・・・

ロッキード・モデル10・エレクトラのコックピット
やっぱこの時代のコクピットが一番楽しい!結晶焼き付け塗装されたパネルに、多数配置されたアナログ計器!実にレトロだ!

現代のコクピット
エアバスA310、A320、A330、ボーイングB757、B767、B737-400等のコクピット。


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