■電池、でんち、デンチ・・・ (2005/06/03)

 柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏がe-Bayで落札した、Psion Organizer IIに、イギリス製のEVER READY 006P(PP3)バッテリーが入っていたのだが、これが色合いといいデザインといい、なかなか大英帝国していて、そこはかとない気品がある。金パナ(Panasonic製アルカリ乾電池)を見慣れた目には、新鮮に写るから、フシギなモンだねぇ。そういえば、これと対極のデザインの電池があったなと、物入れを引っかき回してみた。

 その昔、1986年の北京と1991年の上海訪問時に、「変」な電池を買ってきていたのだ。北京で購入したのは、単一タイプの「金魚乾電池」!その名の通り、金魚の絵が描いてある。電池に金魚というミスマッチもさることながら、野暮ったいデザインは、これはこれで捨てがたい。古いモノなので、現在はさすがに製造していないし、中国は日本の製造基地になってしまったので、おそらく現地ブランドはほとんど残っていないだろう。1986年という時代だからこそ購入できた製品だな。因みに液漏れ中・・・
ヽ(`Д´) ノ

 でもってもう一本。これは1991年に上海で購入したものだ。この電池はかなりキテるよ!「白象」電池である!White Elephant Batteryというブランド、一体誰が考えたのかとマジ疑問に思うのだが、密林の中で上機嫌に鼻を振り上げる「白象」の絵が、なんともシュールな雰囲気を醸し出す。もう、ここまで来れば言うことは無い。確か、当時上海のデパートかどこかで買ったと思うのだが、品質的にはかなり悪く、あと数年すると捨てざるを得ない状況になるのは確実だ。

 しかし、白象(ホワイト・エレファント)とは良く付けたものだ。確かホワイト・エレファントってのは、インドかどっかの故事にあったような気がするな。王様か誰かが、気にくわない家来に、飼育に手間と金ばかりかかると言われているホワイト・エレファントを送りつけ、家来を破滅させた、といったような話しだった。この電池、ひょっとしたら液漏れが激しくて、使用した電気製品を軒並みダメにするから、こう命名されてたりして!
ヽ(´ー`)ノ

電池3本
左から、「金魚乾電池」「白象乾電池」そして大英帝国製「Ever Ready乾電池」。同じ電池でも、こうも違う。

電池裏側のデザイン
3本の電池の裏側は、こんな感じ。それにしても、Ever Ready乾電池は、裏側はバーコードだけという素っ気なさ。バーコード、でか!でかすぎ!!

金魚乾電池のプラス端子
1986年中国の工業水準を如実に物語っちゃうのが、これ。中心がズレてるプラス電極。なかなかのどかな品質管理と見た!

白象乾電池のアップ
長年の保存で、破滅間近の状況になっている白象乾電池のアップ。楽しそうに鼻をもたげてる象の姿が、なかなかキュート!これはこれで、今でもある意味通用しそうなデザインかもしれない。Tシャツかなんかにしたら、物好きが買うかもね。。。


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