#33 定額給付金





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 【解説】

 筆者はこれまで、本HP上にて敢えて政治関連のネタは書かなかった。これは筆者が政治に興味が無いというワケではなくて、HPの性格上、政治とはかけ離れた世界を構築しているがために、敢えて避けていたというのが実情である。個人的には、今の日本の政治状況には大変興味を持って見守っており、選挙も必ず投票し、時間があれば国会討論会などをみては大笑いしたり憤りを感じたりしている。その辺のバラエティー番組より、国会討論会の方がよほど面白い。

 で、今回のテーマ「定額給付金」であるが、このページを数十年後に読む方のためにわざわざ解説しておく。時まさにリーマンショックと呼ばれる大恐慌が2008年10月より世界中に吹き荒れた。倒産企業の増加、不景気、社会情勢不安定化、雇用の不安、続出する失業者、、、まさに末世である。そんな中、時の首相「麻生太郎」君が、景気対策の一つとして出してきたのが、この「総額2兆円規模の定額給付金」。誰にでも分け隔て無く12,000円だかを給付し、景気を活性化しようという、これはもう噴飯ものを通り越した天下の愚策を大々的に打ち出してきたのである。

 良識ある臣民は、当然のことであるがこぞってこの定額給付金の効果を疑問視した。新聞社やリサーチ会社の調査では、「定額給付金に疑問を覚える国民」の数は、6割を超えると言う。そりゃそうだ。一様に給付したところで、この不景気の中、タンス預金になるのがいいところであろう。一部では選挙運動のための好印象を与える事前の策とも言われている通り、国民は全て、現政府に踊らされているのが現状だと思う。

 悲しいことである。2兆円というまとまった金があれば、後期高齢者医療や年金問題、不足する介護士等への支援策、中小企業への援助、雇用の創出などなど、色々なところへまとまった金額を助成した方が、誰が考えたって効率的かつ効果的であろう。元々は国民の血税である。これをばらまいて何になるというのだ!

 で、それを皮肉るために、今回この猫マンガを作成した。あまねく全国民に給付するんだったら、ペットの猫にも給付して当然であろう。それほどの愚策が跋扈する世の中が、この2009年なのである。これを読む未来のヒトへ。日本は一回死にかかったことがあるのです。いまこうしてWEBのキャッシュ上に残されたこのマンガを読めるだけでも、幸せであったと感じてください。全滅しなかったということでつから・・・






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