■ひらがな・カタカナ入力

 俳句PADでの文字入力方式は、作者が以前、アクアプラス社製の携帯ゲーム端末「P/ECE」用に開発した簡易日本語エディタである「P/Edit」の入力方式を準用しています。以下に俳句PADの初期画面を示しますが、二行目がシステムラインとなっており、ここに示される五十音の行を切り替えて、半角カナ文字を入力する方式となっています。



 行の切り替えには、カーソルキーではなく、OrganiserIIのキーパッド上の以下のキーを用います。(OrganiserIIのカーソルキー自体は、作成した文書内のカーソルの移動に用います)

 [B]-----「↑(up)」
 [H]-----「↓(down)」
 [G]-----「←(left)」
 [I]-----「→(right)」

 また、五十音等の行の並びは、以下のようになっています。

[B]

HOME

[H]
9-0-6-7-8
4-5-1-2-3
レ-ロ-ラ-リ-ル
ー-ワ-ヤ-ユ-ヨ
セ-ソ-サ-シ-ス
ケ-コ-カ-キ-ク
エ-オ-ア-イ-ウ
ュ-ャ-:-ッ-ョ
,-S-ン-ヲ-。
テ-ト-タ-チ-ツ
ネ-ノ-ナ-ニ-ヌ
ヘ-ホ-ハ-ヒ-フ
メ-モ-マ-ミ-ム
/-*-+-−-=
&-@-(-)-|


 ここで、「ュ-ャ-:-ッ-ョ」の行の「:」の位置を「ホームポジション」と呼びます。

 例えば、ひらがなで「さざなみ」と入力してみましょう。現在のカーソルがホームポジション(「:」)にあるとします。もし、他の位置にある場合は、[X]キーを押してください。カーソル位置がホームポジションに戻ります。具体的なキー操作は以下の通りです。

1) [B]-[B]-[B]-[EXE]
2) [B]-[B]-[B]-[EXE]-[EXE]
3) [H]-[H]-[H]-[EXE]
4) [H]-[H]-[H]-[H]-[H]-[I]-[EXE]

 ここで、[EXE]キーを押すたびにシステムラインがホームポジションに戻ることを確認してください。また、2)で[EXE]を二度続けて押すことにより「サ」が「ザ」となり濁点が付くことに注意してください。間違った文字を入力してしまった場合には、[M]キーまたは[DEL]キーで最後に入力した文字を削除できます。上記の操作の結果、画面は以下のようになります。ちなみに、画面左下に入力した文字列が表示されている部分を「入力バッファ」と呼びます。



 さて、この半角カナの文字列を全角かなに変換します。手順は、[A]キーを押すだけです(ちなみにカタカナに変換する場合には[C]キーを押します)。この操作で、一行目に全角文字で「さざなみ」と表示されます。なお、全角文字が真ん中で半分に切れて表示されているのは、ユーザ定義可能な5x8ピクセルの液晶セル二つを一組にして8x8ピクセルの全角文字を表示させているためです。一行目右端には、更新を示す「*」が、左端には、入力された文字数「4」が表示されます。



■全角文字の削除とカーソル移動
 上記画面のように、入力バッファに何も表示されていない状態で、[M]キーまたは、[DEL]キーを押すと、入力文書のカーソル位置の直前の文字が削除されます。また、前述のように、一行目に表示されている文書内のカーソルは、キーパッド上の左右のカーソルキーで移動できます。「←」「→」で左右に一文字分、「↑」「↓」で前後に四文字分(一ページ分)移動します。

■濁点、半濁点の入力
 前述のように、濁点や半濁点の付く文字については、通常の文字を入力後、[EXE]キーを複数回押すことにより、濁点や半濁点の入力ができます。以下に「は」の例を示します。

「ハ」→[EXE]→「バ」→[EXE]→「パ」→[EXE]→「ハ」...

■拗音・促音の入力
 「きゃ」や「さっ」等の「ゃ」や「っ」は、ホームポジションに表示されている小文字の「ャ」や「ッ」を用いるか、大文字の「ヤ」や「ツ」を入力後、「:」にカーソルを合わせて[EXE]キーを押すことにより入力することができます。

「ヤ」→[EXE]→「ャ」→[EXE]→「ヤ」...
「ツ」→[EXE]→「ッ」→[EXE]→「ツ」...

■「ゐ」「ゑ」「ヰ」「ヱ」の入力
 短歌や俳句で用いられる上記の旧かな文字の入力は、以下の手順で行います。(「ゐ」を入力する場合を例にとって説明します)
 まず、入力バッファに「イ」と入力します。システムラインのカーソルがホームポジション「:」に復帰しますので、そこで[EXE]キーを二度押します。すると、前項の拗音・促音の場合と同様に、入力バッファの内容が以下のように変わります。

「イ」→[EXE]→「ィ」→[EXE]→「i」→[EXE]→「イ」...

 ここで、「i」が表示されている状態で[A]または[C]キーを押すと「ゐ」、「ヰ」が入力できます。

■クイックジャンプ
 [B]キーや[H]キーで、行の切り替えを行う際には、システムラインのカーソルは、「:」上にあるのが基本ですが、[I]キーで「ッ」の位置に移動した後、[B]キーを押すと、いきなり「や行」にジャンプできます。同様に[H]キーを押すと「は行」にジャンプします。また、[G]キーでホームポジションの「ャ」に移動した後、[B]キーを押すと、「ら行」に、[H]キーを押すと「ま行」にジャンプできます。

■入力バッファのクリア
 入力バッファを一括してクリアし、システムラインのカーソルの位置をホームポジションに復帰するには、[X]キーを押します。