「俳句PAD」を動作させるには、以下のハードウェアおよびソフトウェアが必要となります。1980年代の製品も含まれていますが、未だにeBay等では入手が可能です。古いものを大切に使うという英国文化を感じさせられます。
Using the Psion Organiser II Comms Link 因みに、「Psion Organiser II CM,XP & LZ Homepage」には、このマシンに関する有用な情報が満載されていますので、是非、一読をお勧めします。 また6.の開発支援ツールセットは、プログラムをデータパックに焼き込む際に必要となります。これも以下のURLのDownloadsセクションの「Checkout what's here!!!」タグから入手可能です。 PSION ORGANISER II DEVELOPER SITE 7.については、現状では純正品の入手は困難で、動作保証もされていないことがほとんどですが、汎用品のEP ROMイレーザを使うことができます。作者は、秋葉原の秋月通商で台湾製の小型イレーザを購入して利用しています。 8.のACアダプタも、純正品は英国仕様なので、日本の電源規格には合致しません。作者は、入力電圧100V、入力容量6.6VA、出力9V(0.5A)のユニバーサルACアダプタを利用しています。なお、出力側プラグのの極性は、センター側が「+」です。プログラムをデータパックに焼き込んだり、ホストPCにデータのバックアップを取る際には、通常よりも多くの電力を消費しますので、ACアダプタは必須です。 最後にデータパックとRAMパックについての説明を少々。データパックは、いわゆるEP ROMが内蔵されているストレージで、OrganiserII用として最も広く利用されました。データをEP ROMに保存しますので、データの削除はできますが、削除されたデータが書かれていた領域には削除フラグが立つだけで、容量は復活しません。従ってデータの修正・削除を繰り返しているうちにデータパックが満杯となってしまいます。その場合に、上記のEP ROMイレーザを用いてROMの内容を初期化し、再度必要なデータのみを復元するという処理が必要となります。こうした面倒な点はあるものの、バックアップ電源無しで安全にデータが保存できるというメリットがあります。 一方RAMパックですが、こちらは、いわゆるSRAMです。従って、データの削除や修正を行っても、容量が減少してしまうことはありません。ただし、バックアップ用のコイン電池が必要で、その容量がなくなるとデータも消失してしまうという問題があります。 従って、プログラムやフォント、辞書などの変更の必要がないデータについては、データパックに保存し、作成した文書等の修正や加筆が行われる可能性のあるデータについては、RAMパックに保存するのが最も実用的かつ安全な方法と言えます。 なお、OrganiserII用のストレージデバイスの詳細については、以下のURLに詳しい説明が搭載されていますので、参考にしてください。 PSION Organiser II Memory Packs |