リストマーク 西軽井沢廃病院(1999年08月)

写真1:西軽井沢廃病院正面玄関

 西軽井沢廃病院は、野暮用で西軽井沢を訪れた際に、偶然発見した廃墟である。国道18号で軽井沢・中軽井沢を通過し、追分宿を過ぎたあたりで左に入ると、北佐久郡御代田町(西軽井沢)に入る。この廃病院は、町の中の鬱蒼と茂った林の中に、ひっそりと佇んでいた。

写真2:西軽井沢廃病院正門


写真3:西軽井沢廃病院構内通路

 道路に面した病院入り口の両側には、左手に「NISIKARUIZAWA HOSPITAL」、右手に「西軽井沢病院」と書かれたポールが立っている。病棟は敷地内奥に建っているため、道路からは見ることができない。このポールがあるため、かろうじてここが病院だということがわかる。病院の敷地はかなり広く、道路から病院の正面玄関までは、300m程度の小道が続いている。道路からの入り口がチェーンにより封鎖されているため、この小道を通る車も無く、路上には落ち葉が堆積していた。

写真4:西軽井沢廃病院正面玄関

 病棟玄関は大きな馬車回しになっており、整備されていた頃はさぞかし気持ちのよい空間だったと思われる。しかし今となっては鬱蒼と茂る林と雑草に囲まれ、昼なお暗い陰気な場所と化していた。ここが病院であったということを考えると、いっそう陰気臭さが増強される。廃病院ではあるが、敷地の管理は専門の警備会社が行っているようで、警備会社(長野パトロールKK)の看板をあちこちで見ることができた。また正面玄関横には「火災予防運動実施中」の立て看板がかかっていた。病棟そのものは痛みも少なく、廃業してからまだあまり時間が経過していないようである。

 正面玄関から病棟内部を覗いてみる。真っ暗で細部はわからないが、中央に廊下が通り、その両側に病室が並ぶレイアウトになっているようだった。また玄関には巨大な振り子時計が掛かったままになっていた。


写真5:西軽井沢廃病院正面玄関

 不思議なことに、正面の窓から中を見ると、明らかに人が生活している様子が見て取れた。タオルや洗濯物がかかっているのである。まさかホームレスが暮らしているワケは無いので、どうやら警備会社の人が泊まりこんでいるようだ。しかし、廃病院に泊り込んで警備するというのも、なかなか勇気が要る仕事だな。

 病院構内には、おそらく厨房で使用されていたと思われる巨大な釜が放置されていた。直径は1.5m程度もあろうか。とにかくクソでかい釜だ。釜の中には、錆びでまっ茶色になった雨水が溜まっていた。まるで血のように見え、なかなか不気味ではあった。この病院は、広い敷地内に、いくつかの棟が点在した作りになっているようである。しかし近寄ることができたのは、この正面の棟のみであった。

 西軽井沢病院が一体なんの病院であったかは不明。総合病院というよりは、何かの専門病院であったような感じである。何とも不気味な雰囲気の廃墟であった。

(その後、西軽井沢病院は精神病院であるとのご指摘がありました。事実関係は確認していませんが、可能性としては高いかもしれません。なお、現在この病院は全て取り壊されてしまっているそうです。)


写真6:構内に放置された大釜

写真7:プロパンガス置き場


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