■ クルピカ(CURUPICA) ■


写真1.クルピカ(CURUPICA) 外箱

 友人で流しの整備士でもあるRandy氏絶賛の逸品、クルピカ(CURUPICA)。といっても知らない人も多いのではと思われる。昭和40年代の商品で、路上でエンコした車の屋根に取り付けて、後続車等へ注意を喚起するための安全用具であった。現在では三角停止板の携行が義務付けられているが、その前身とも言えるものであろう。製造元は茶谷産業株式会社という会社。外箱には名古屋支店、本社/大阪、支社/東京と記載されている。「パンク、故障にクルクル回る、ピカピカ光るシグナルクルピカ」という記載もあり、名称の由来がわかる、っちゅーか、そんなの読まなくても想像の付く商品名だ。

 本体は、箱の中に分解された状態で格納されている。組上げは簡単で、中央支柱上部の蓋を「OPEN」方向に回して取り去り、4箇所のノッチに翼を差し込んだ後、蓋をかぶせて「CLOSE」の方向に締め付けて完成。ものの5分もかからない。写真で見るとそうでもないが、組み立てて見ると意外に大きく良く目立つ。細かいところでは、回転部分にボールベアリングを採用しており、わずかな風でも良く回るように出来ている。支柱裏面には強力な磁石が搭載されているので、車の屋根に取り付けても倒れる心配は少ない。

 以下に、本体外箱に記載されていた売り文句を掲載しておく。旧車雑誌「Old Timer」あたりなら、「旧車野郎の玉手箱 トンデモ自動車用品カタログ」にでも掲載されそうな品物だ。

  特長
  故障中、修理作業中に安全です。
  風のある場合は、翼が回転し、尚一層の注意を喚起します。
  夜間は他の自動車のライトで反射光を発し、遠方より確認されます
  組み立て、分解が簡単、携帯に便利です
  底部に強力な磁石がついておりますから、鉄部ならどんな所にでも
  簡単に吸着固定致します。
  (なるべく平坦な箇所を選んでください。)
  電源電池は一切不用、故障皆無です。

写真2.クルピカ(CURUPICA) 内容物

写真3.クルピカ(CURUPICA) 組上げ後の外観

写真4.クルピカ(CURUPICA) 上面

写真5.クルピカ(CURUPICA) 支柱部分のアップ

写真6.クルピカ(CURUPICA) 部品構成

写真7.外箱側面に記載された製造元


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