1995年09月号:波多 利朗のFunky Goods
消長が著しい香港電脳中心事情<その2>



 波多 利朗の Funky Goods連載の第19回目。五月の連休中に訪れた香港電脳中心事情のパート2である。新機種の謎パーを探すのが最大の目的だったのだが、残念ながら既知の製品しか見当たらず、前年のCOMDEX Fallで展示されていた香港製パームトップマシンのPTP-20も購入できなかった。

 そんな中で、高登電脳中心内のショップで少し変わったサブノートマシンを見付けたので購入して来た。それが今回紹介するDAUPHIN DTR-1である。この製品は、米国Dauphin Technology,Inc.社製のペン入力マシンだが、付属の84キーのミニキーボードを接続することにより通常のキー入力も可能となっている。なお発売時期は、1994年の7月頃だと思われる。

 このマシンを購入したショップでは、店員のおばちゃんが熱心に製品説明をしていた。この人は(見かけによらず)商品知識が大変豊富で、購入後に総ての機能を実際に操作して説明してくれるなどサービスも極めて良かったのに驚かされた。日本のショップも見習ってほしいと思ったほどである。




(補記)
 本号では、上記の記事の末尾に「ダクト付きファンカード」という短い記事を掲載している。香港事情の記事とは無関係であるが、秋葉原で極めてユニークな製品を見付けたので急いで紹介することにした。詳細については記事を参照してほしいが、CPUのヒートシンクの熱をダクトで完全にケース外に排出するというぶっ飛んだ構造には驚かされたものだ。この記事を連載の一回分とカウントするかどうか悩ましいところだが、1995年4月号でも同様の短い記事を一回分として扱っているので、今回もそれに倣って第20回目ということにしておく。