1994年09月号:Funky Goods in 秋葉原
キーボードにこだわる<その1>



 Funky Goods in秋葉原、連載の第6回目。2回に渡るキーボード特集の第1回目である。この回では、IBMのキーボード6機種8製品を取り上げた。登場したキーボードは、下記の通りである。

 昔から、IBM製のクリック感の強いメカニカルタッチのキーボードが大好きで、ジャンク屋を回っては、PC/ATやPC/XTのキーボードを買い漁っていたので、筆者宅にはあきれるばかりの数のキーボードがあった。当初、メインで使用していたキーボードは、US PCタイプであった。キーストロークも十分で、高速でのタッチタイピングが可能であるが、いかんせん、クリック音がうるさい。また、重くて大きいため非常にかさばるというデメリットもあった。で、結局本特集の第2回目で取り上げたDATALUX社製のSpace Saver Keyboardを常用することとなった。

 なお、この回で取り上げた JX Model2キーボードは、赤外線によるコードレスタイプのものであり、わざわざ大阪日本橋にあるジャンク屋「デジット」から通販で取り寄せたものである。




 本誌の特集記事は「サブノート第二世代論」であり、ThinkPad 230Cs、Contura Aero、DynaBook SS433等が登場した。NEC からは、PCI搭載のミニタワー型マシンPC-9821Xt が登場している。カラーページには、HP 100LXのクロックアップ改造法が詳細に掲載されていた。新製品情報には、#9 GXE64VLBが登場しており、VL バスはまだまだ健在であった。謎ぱ~機の火付け役ともなった、Instant Tech社のパームトップパソコン、TPV-30 が紹介されたのも、本号である。集中連載として「パソコン創世記 第一回」が登場した。筆者はこの号、別稿として「マニアのための香港電脳中心ガイド」を執筆している。

(補記)
 1994年09月号が発売された当時は、話題となったHP 100LXの改造と、HP 200LXの登場等で、パームトップ界は賑やかになってきた頃であった。台湾製のいわゆる「謎のパームトップ」の解析もはじまり、1994年12月号の特集「謎のパームトップ機日本語化計画」で結実することとなる。PCが最も面白かった頃のことである。