2000年秋号:物故端末供養の巻



 秋号では趣向を変えて、筆者宅で眠るマイナーな物故パソコンを紹介する特集記事とした。対象となる製品は、PDAもしくはノートパソコンであり、とても1回分の記事として成立しないような製品で、なおかつこのままお蔵にしてしまうのはもったいないというものである。登場した製品は、下記の通り。

  1. 鼻血が出るほどの謎ぱ~機 Super Mini Pocket
  2. レアものとして人気の高い悲劇の携帯端末 HANDY-98
  3. デュアルCPU搭載、拡張性の高い携帯パソコン EPSON HC-40
  4. レア物中のレア物 ATARI Portfolio プロトタイプ
  5. 滅多に見ることの無いワープロ専用機 CUVAX

 以上を見てもおわかりの通り、普通の人ならおそらく見ることも無いし興味も沸かないであろう超マイナー、超ジャンキーなラインナップとなっている。本当はまだこの他にもいくつかあったのだが、さすがにここで紹介するのも「憚られる」キワモノなので、今回は割愛した。

 さて、今回は筆者も息抜きの意味で掲載したため、記事全体が前フリ状態となってしまった。そのため、恒例の「前フリ」コーナーは設けていない。今回は、かなり濃すぎる記事になってしまい、また余りにもマイナーな機種ばかり登場させてしまったため、さすがにモバプレ読者も見放したようで、読者からの反応は思ったほどでは無かった・・・・・。若干やりすぎたのかな???






台湾製謎ぱ~機
鼻血が出るほどの謎ぱ~機、SUPER MINI POCKET PERSONAL COMPUTER。King of 謎ぱ~の名にふさわしく、詳細が一切不明の台湾製CGAマシン。

謎ぱ~機のキーボード
タッチタイピング可能な79キーのキーボードは、どことなくTidalwaveの製品を彷彿とさせる。

謎ぱ~機のFDDユニット
付属の専用のFDDユニット。本体とほぼ同じ大きさというデカさだ!

HANDY98
NECが発売した携帯パソコン、HANDY98。今となっては結構なレア物になってしまった。

PCMCIAカードドライブ
HANDY98のPCカードドライブ。アプリケーションソフトのMS-WORKSは、PCカードで供給された。

HANDY98のキーボード
どことなくInstantTechのパームトップ、PTP-20のそれを彷彿とさせるキーボード。お世辞にも押しやすいとは言えない。

HANDY98の液晶画面
HANDY98メニューというシェルが動作するメイン画面。640x400ドットで白黒2階調の液晶である。

EPSON HC-40
デッドストックで入手したHC-40。元箱、取説、保証書付きの完全保存版。箱の中には、ユーザー登録葉書や乾電池(発売当時のもの!)まで入っていた。ほぼ使わていないに等しい逸品。

HC-40の外観
カラフルなキーボードが特徴的。キーボードの出来が良く、押しやすい。

HC-40の液晶画面
OSとしてCP/M Ver2.2拡張版が動作し、Microsoft BASICが走る。ただし液晶画面は狭い。

HC-40のインターフェースコネクタ
拡張性の高いマシンらしく、本体背面には各種インターフェースコネクタが実装されている。

ATARI Portfolioプロトタイプ
テカテカに光るプラスティックのケースが雰囲気満点のATARI Portfolioプロトタイプ。

製品版とプロトタイプ
プロトタイプ(右)は、液晶周りのデザインと液晶品質が製品版(左)と異なっている。

プロトタイプ裏面の銘板
シリアル番号は手書きで0002番。なんともアヤシイ感じ...

CUVAXの外観
スタイリッシュなハンディーワープロ、CUVAXの元箱と本体。本体はA4版の板のようだ。

CUVAXの側面
本体の厚さは、わずか12.5mmと極めて薄い。

CUVAXのキーボード
16mmピッチのCUVAXのキーボード。ワープロ専用機らしく、機能キーの配列がやや特殊である。

CUVAXの液晶画面
フォントを24ドットに指定し、レイアウト画面を表示させると、たったこれだけの文字数しか表示できない。さすがにこれだけの情報量で文書作成を行うのは無理がある。

CUVAXのICカードスロット
ICカードは、本体右上のカバーを開いて挿抜する。特殊仕様のカードを採用している。