波多 利朗の Funky Goods 第11回 SyQuest Drive を使用したマシンの製作<その2> 波多 利朗の Funky Goods 連載の第11回目。SyQuest Drive を使用したマシンの製 作<その2>である。前回は SyQuest Drive マシンの構築方法について解説した が、今回はマルチ OS 環境の構築方法について述べている。導入した OS は、下記 の通り。 ・PC-DOS V6.1/J + Windows 3.1J ・FreeBSD Ver1.1 + XFree86 Ver2.1 ・Yggdrasil Plug-and-Play Linux(Summer 1994 版) ・Windows Workstation Ver3.5(Daytona)Trial Program ・Chicago Beta-1 Release(May 24,1994 版) 構築した SyQuest Drive マシンは、CPU に DX/4-100MHz と、そこそこのものを使 用したので、3DBENCH の測定結果も 71.4 と、まずまずの仕上がりであった。今回 は、主にフリーの Unix を中心として、マルチ OS 環境を構築したが、使用したビ デオカードが、シーラスロジックの CL-GD5434 という、比較的メジャーな製品で あったため、X-Window 導入の際にも、それほどトラブルが起こらなかった。本当 は、OS/2 も導入する予定であったが、最後までどうしてもうまくインストールで きなかった経緯がある。今回の記事は、今までのレトロで変な記事と比べると、格 段にマジメな内容となっており、書いていても非常に疲れた覚えがある。 本誌の特集記事は、「PCワールド '95 の潮流を読む」であり、その内容は下記 の通り。 ・ノートPCとパームトップ機の狭間に、サブノートは消えてゆく。 ・Pentium + PCI バスへの傾斜を深めるノートPCは、デスクトップ機に置き換 わる。 ・実用に耐えうるマルチメディア実現の鍵を握る「MPEG」の1995年を占う。 ・モービルコンピューティングの7つの新潮流 業界関連のニュースとしては、出荷が大幅に遅れる Windows95 がトップを飾る。 当時の予想では、Windows95 英語版のリリースは9月、日本語版は、クリスマスプ レゼントか、96年のお年玉となっていた。Windows NT3.5 の成功が報じられたの も、この頃である。Pentium のバグ騒動が激しくなってきており、バグ無しペンチ の供給不足の記事も見受けられる。米パソコン市場の企業別ランキングが発表され IBM が4位に転落、Apple は2位に躍り出ている。 新製品情報では、カノープスの Power Window 9100PCI が取り上げられた。CD-ROM の世界では、ATAPI が良く聞かれるようになってきた。「波多 利朗の裏コムデッ クスレポート」が掲載されたものも、本号であった。