波多 利朗の Funky Goods 第11回

PC WAVE 1995年 2月号 pp 118-123



波多 利朗の Funky Goods 第11回                   
SyQuest Drive を使用したマシンの製作<その2>           

波多 利朗の Funky Goods 連載の第11回目。SyQuest Drive を使用したマシンの製
作<その2>である。前回は SyQuest Drive マシンの構築方法について解説した 
が、今回はマルチ OS 環境の構築方法について述べている。導入した OS は、下記
の通り。                                 

・PC-DOS V6.1/J + Windows 3.1J                      
・FreeBSD Ver1.1 + XFree86 Ver2.1                    
・Yggdrasil Plug-and-Play Linux(Summer 1994 版)             
・Windows Workstation Ver3.5(Daytona)Trial Program           
・Chicago Beta-1 Release(May 24,1994 版)                

構築した SyQuest Drive マシンは、CPU に DX/4-100MHz と、そこそこのものを使
用したので、3DBENCH の測定結果も 71.4 と、まずまずの仕上がりであった。今回
は、主にフリーの Unix を中心として、マルチ OS 環境を構築したが、使用したビ
デオカードが、シーラスロジックの CL-GD5434 という、比較的メジャーな製品で 
あったため、X-Window 導入の際にも、それほどトラブルが起こらなかった。本当 
は、OS/2 も導入する予定であったが、最後までどうしてもうまくインストールで 
きなかった経緯がある。今回の記事は、今までのレトロで変な記事と比べると、格
段にマジメな内容となっており、書いていても非常に疲れた覚えがある。    

本誌の特集記事は、「PCワールド '95 の潮流を読む」であり、その内容は下記 
の通り。                                 

・ノートPCとパームトップ機の狭間に、サブノートは消えてゆく。      
・Pentium + PCI バスへの傾斜を深めるノートPCは、デスクトップ機に置き換 
  わる。                                 
・実用に耐えうるマルチメディア実現の鍵を握る「MPEG」の1995年を占う。   
・モービルコンピューティングの7つの新潮流                

業界関連のニュースとしては、出荷が大幅に遅れる Windows95 がトップを飾る。 
当時の予想では、Windows95 英語版のリリースは9月、日本語版は、クリスマスプ
レゼントか、96年のお年玉となっていた。Windows NT3.5 の成功が報じられたの
も、この頃である。Pentium のバグ騒動が激しくなってきており、バグ無しペンチ
の供給不足の記事も見受けられる。米パソコン市場の企業別ランキングが発表され
IBM が4位に転落、Apple は2位に躍り出ている。              

新製品情報では、カノープスの Power Window 9100PCI が取り上げられた。CD-ROM
の世界では、ATAPI が良く聞かれるようになってきた。「波多 利朗の裏コムデッ 
クスレポート」が掲載されたものも、本号であった。             


PC WAVE 1995年2月号 表紙


GO TOP BACK