■ FIAT 500L Overhaul #13■

エンジン組み立て開始!(その2)


写真0.FIAT 126用キャブレターセット一式
今回のチューニングでは、キャブレターも126準拠のウェーバー28キャブレターキットを組み込むことにする。ノーマルで搭載されているキャブはウェーバー26IMBであるから、ちょっぴり強化された製品だ。写真上の左からブリーザー・フレームトラップ、エアインテークパイプ、キャブレター・エアインテーク、写真下の左からウェーバー28IMBキャブレター本体、ベースプレート、ガスケット及び固定ボルト類となっている。


 前回からいよいよエンジン本体の組み立てに入ったワケだが、ここからエンジン組上がりまでは、実はあっという間の作業になってしまう。今回の場合、2〜3日でエンジンが組み上がってしまったのだ。筆者は毎週一度、週末にオンタリオさんを訪問し、取材させてもらってきたが、一週間経過してしまうと、いきなりエンジン完成!ということになってしまう。いくら何でも「いきなり最終回!」とは寂しいものがある。そこで今回は、オンタリオのY口J郎さんのご協力を得て、組み立て過程をオンタリオさんで撮影して頂いた。組み立てを行いながら、その都度撮影するというのは、おそらく大変な手間であったと思います。。。この場を借りて、お礼申し上げます。
m−_−m。

 ということで、エンジン組み立て過程を詳細にレポートすることができることとなった。ヽ(´ー`)ノ この回では、ウェーバー28キャブレター本体写真と、オイルパン、クラッチの組み込みまでをご紹介する。キャブレターについてはFIAT 126に搭載されていたものと同様、650ウェーバー28キットを組み込むことになっている。オイルパンは、以前から使用してきた3gタイプのものをそのまま使用。偏摩耗を起こしていたクラッチは、基本3点セット(クラッチアウター、ディスク、レリーズベアリング)を、全て新品に交換した。
ヽ(´ー`)ノ

写真1a.ウェーバー28IMBキャブレター本体
650ウェーバー28IMBキャブレター本体。外観は従来搭載していた26IMBとほとんど変わらない。裏にちょっと見えている茶色い板は、キャブレターを搭載する際に使用するベースプレート。

写真1b.ウェーバー28IMBキャブレターのアップ
フロート室側面にはWEBER、TIPO、28IMBと打刻されている。

写真2.ウェーバー28IMBキャブレターの上面
キャブレターを上部から見る。上側に斜めに突き出ているパイプは、フューエルインレット(燃料供給口)。右側にも同様のパイプが突き出ているが、これは28IMBにのみ搭載されており、26IMBには無い。FIAT 126用の機械式燃料ポンプを使用する際は、この右側のパイプをポンプへ接続するそうである。右側の丸い穴はボルト状のフィルターを搭載するところ。左側にある開口部は、エアー取り入れ部分。

写真3.ウェーバー28IMBキャブレターの側面
アイドリングジェットが正面に見える。その下の機構は、スロットルワイヤを接続するところ。

写真4.126用ブリーザー・フレームトラップ
26IMBキャブ用と比較して太くなっている。FIAT 4273073の刻印がある。

写真5.126用エアインテークパイプ
26IMB搭載時はただのパイプだったが、126用はこのように中央が太くなっている。

写真6.キャブレターのエアインテーク
キャブレター本体のエアインテークに接続するためのパイプ。

写真7.オイルパン搭載完了!
むき出しだったクランクケース下部にオイルパンが搭載された。だんだんエンジンらしい外観になってくる。

写真8.オイルパンを搭載したクランクケース側面
このオイルパンには、油温計を搭載する際に使用するボルトが、オイルパンサイドに設けられている。

写真9.ダイナモ搭載側から見たクランクケース
シリンダーは搭載されているが、シリンダーヘッドはまだの状態。円心分離式オイルフィルターもカバーがまだ装着されていない。

写真10.エンジン立つ!!!
組み立てが進み、ついにエンジンが直立!!!

写真11.バルブスプリング類
シリンダーヘッド組み立ての際に使用する部品も用意が整った。この写真には、バルブスプリングとリテーナー、コッターといった部品が写っている。

写真12.面研済みフライホイール装着!
エンジン組み立ては着々と進む!面研されキレイになったフライホイールが、6本のボルトとロックワッシャーでしっかりとクランクケースに装着された。

写真13.クラッチディスク
フライホイールに新品のクラッチディスクを装着しているところ。中心の棒は、クラッチディスクの中心を位置合わせするために挿入したもの。実際にはトランスミッションのクラッチシャフトがこの穴に接続される。

写真14.クラッチアッセンブリ組み立て完了!
ダイアフラムスプリング式のクラッチアッセンブリの組み立てが完了したところ。フライホイールにクラッチスプリングを介してクラッチディスクが搭載されている。

写真15.オイルフィルターカバー装着!
プーリー(オイルフィルター)にオイルフィルターカバーを装着したところ。6本のボルトでしっかりと固定されている。

写真16.エンジンマウントASSY組み立て完了!
エンジン本体とリアパネルとを接続するマウント部分の組み立てが終了。

写真17.エンジンマウントASSY搭載!
エンジン本体にマウントASSYを搭載したところ。


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取材協力
オンタリオさん


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